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依存症というのは脳の病気なのですね

2024年6月11日 16時19分

 今日は昨日より蒸し暑く感じ、否でも応でも梅雨の到来を感じてしまいます。給食後の5時間目に、愛媛県赤十字血液センターから、名誉所長 松坂 様に講師としてお越しいただき、薬物乱用防止教室を実施しました。

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薬物乱用防止教室といえば、禁止薬物の使用はダメです的な内容が多いのですが、松坂先生の講演は、もっと子どもに身近な内容で、給食後の血糖値が上がった状態でも子どもたちは、食いるようにスクリーンを見ながら話を聞いていたのが印象的です。ぜひとも保護者の皆様にも聞いていただきたい印象的な所がありましたので、そのいくつかを紹介します。

・「愛」の反対語は「憎」ではなく「無関心」。無関心が社会で一番いけないこと。

・「気づき考え行動する」はとても良いこと。悪い興味関心、好奇心は「依存」という脳に原因がある病気である。

・スマホで恐ろしいのはSNSとゲームである。SNSはトラブルにつながり、ゲームは依存につながる。

・夜遅くまで寝ないことで、体内時計がズレる。ズレた体内時計のリセットには、「早寝早起き朝ごはん」である。

・夜しっかりと寝ないと記憶につながらない。だから、徹夜の勉強は意味がない。

・学童期以前(小学校入学前)のスマホなどは超危険!

・ゲームが最悪 ‼ 脳への影響大!

・あなたは、次の1~8の項目にいくつあてはまるだろう?5つ当てはまると依存症。3~4なら予備軍。

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・薬物中毒によって、脳が壊れて小さくなる。一度壊れた脳は回復しない。何と、ネット依存患者の脳にも同じ症状が現れる。ネット依存は意志が弱いからではなく、脳の病気にかかっている。

・成長期の中高校生でインターネットをほとんど使わない人の脳の大きさは増えているが、週に4~5回使う人の脳は増えていないことがわかった。つまり、成長が止まってしまっているということである。ただし、SNSやゲームではなく、勉強に役立つ利用は良いと思う。

・スマホ依存症を治すには、スマホの購入は両親名義 子どもは貸してもらう、ルールを決めるのは購入前、守れるルールを決める 厳しすぎはだめ、使用時間の設定、使用場所の設定、フィルタリングとペアレンタルコントロールを。

・スマホ・ゲーム依存症を治す薬はありません。スマホ依存症はたやすく考えてよいものではなく、生活の根本的な部分をみつめ直さないと治らない。

・スマホを使わないという時代は終わった。後で後悔しないように上手に使うことが大切。

 法律で所持や使用が禁止されている薬物、法的規制は無いけれど強い意志と行動で使用をコントロールすべきスマホやゲーム。その2つに共通するのは、「依存」。ここでつながっているのですね。