今治市長さんからのメッセージ【令和2年6月1日】 市民の皆さまへ
2020年6月1日 14時32分「一労永逸」を信じて
~緊急事態宣言の解除と愛媛県の対応を受けて~今治市長 菅 良二
市民の皆さん、市長の菅良二です。
新型コロナウイルス感染症による「国の緊急事態宣言」が5月25日、全面解除となりましたが、愛媛県においては、6月18日まで、引き続き感染警戒期が維持され、縮小期への移行期間として、一部、自粛が緩和されます。市民の皆様には、この2か月近く、市外への移動自粛等「感染拡大回避行動」について何度もお願いしてまいりました。これまでのご協力に改めて感謝申し上げます。
本日6月1日から県をまたぐ移動が緩和されますが、第2波への警戒が必要です。首都圏、そして北海道への移動は厳重に注意し、慎重な行動をお願いします。また、北九州市のように感染者が増加している地域への移動は、引き続き、自粛してください。観光については、3密回避など基本的な感染防止策を徹底したうえで、まず「マイクロツーリズム」、近場観光と申します。即ち、身近な観光地、市内、そして、県内から始めてください。約100年前に襲来したスペイン風邪では、第2波、第3波でも相当数の感染者、犠牲者が出ました。今回の新型コロナウイルスも気を緩めてしまうと一気に拡大する恐れがあります。北九州市にその兆しが見えていると言われています。こうした歴史を教訓として、第2波に備え、脇をかため、気を緩めることなく、感染予防対策を徹底してください。
次に、10万円の特別定額給付金についてです。既に8割以上の市民の皆さんから申請がありました。いち早くお手元に届くように、これまで休日返上で、市職員が一丸となり、事務作業にあたってまいりました。まだ申請をされていない方は早めに申請してください。そして、何より市民の皆さんの生活の基盤となっているのは地域経済です。しかし、感染拡大の影響により売り上げが激減するなど厳しい状況が続いています。こうした事業者を支援する取り組みを6月議会に提案しており、議会のご了解をいただければ、「いまばりエールプロジェクト」第二弾が、始動してまいりますので、その内容についてお知らせします。国の持続化給付金の対象となった、中小企業者と、個人事業主など、全ての業種を対象に、事業継続を応援するため、「いまばりエール支援金」10万円を支給いたします。そして特に影響の大きい、宿泊・貸切バス事業者には、客室定員やバスの台数に応じて100万円を上限に、「宿泊・貸切バス事業者エール支援金」を支給いたします。それから、テイクアウト商品の配送サービスを実施するタクシー事業者に、事業の立ち上げや配送代行の経費を支援します。先般、第一弾でお知らせいたしました「いまばりエールクーポン」、飲食店を応援する先払いチケットを購入いただいた方に、テイクアウトクーポンを発行する事業をスタートさせたところです。テイクアウトは、感染拡大を防ぐ3密対策として、また飲食店への応援にもつながります。事業者の方々も感染予防対策をしっかり行って、市民の皆さんの利用を待ち望んでいます。ぜひテイクアウト配送のタクシー事業者を活用して、たくさんの方に、今治のお店を、事業者を応援してほしいと願っています。
これまでになく、我慢を強いられることが多く、窮屈さや不便を感じてこられたと思いますが、ようやく一条の光明が射し始めました。コロナウイルスは身近にあるという意識を持って、行動してください。目に見えない手強いウイルスと共存するために「新しい生活様式」を取り入れ、必ず第2波が発生することを念頭に、感染予防対策を徹底してまいりましょう。「一労永逸(いちろうえいいつ)」コロナ禍で苦労した後は、きっと長く安定した暮らしが送れることを信じて、頑張ってまいりましょう。
よろしくお願いいたします。